「地域というより、もっとスケールの小さい『近場』での考えを充実して行きたい。」と佐々木さんは言う。そして「町場の工事屋さんは私達の財産です。」「満足できるグレードで終えたいと考えているのは施主ではなく、実は町の工事屋さんです。」と続けます。この言葉からも彼の目指す方向が見えてきます。これほどに地元を意識する建築家は他にいるだろうか。私達建築家は「日本的に」とか「世界的に」とか、かなり遠くを見ようとしますし、時間的にもかなり先を見たがる種族の様です。それも「トレンド」なのかもしれませんが「目が泳ぐ」ようなお話は実をともないません。それに比して「地元」「地域」と意識し、話をするのは具体的かつ明確でなくてはいけません。佐々木さんは「地域」という言葉以上にもっと身近な「近場」とか「場所」を意識していらっしゃいます。その身近なところから見えてくる「地域力」を形にしている様にも見えてきます。佐々木さんが考える「地域」とは?そしてそこから生まれる「建築」とは?プレカットをしない彼の仕事の進め方のお話を伺います。
皆様も万障お繰合わせの上ご参加頂きますよう御案内申し上げます。
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