TOP ACCとは メンバー紹介 勉強会ご案内 お問い合わせ  
勉強会のご案内
勉強会の予定 過去の勉強会一覧



A.C.C勉強会(第10回特別集中講義)
−木をみて構法を考える−

地域材を生かすという事は単なる「地域の材料を使う。」だけではないはずです。そこには材料特有の持ち味を生かす為の仕口・継手・納まりの整理などが必要になります。また、コスト面でも納まりの標準化や積極的な加工機械の導入など、伝統的な技のみならず新しい試みも必要になってきます。六車棟梁は伝統的な技の世界の中だけではなく、新しい大工技術の工夫と努力によってつくられる民家型構法の情報を遠く香川から発信続けています。先人の知恵だけではなく、現代の創意工夫の技術を六車棟梁から学んでみませんか。
是非、皆様万障お繰り合わせの上、ご参加頂きますよう御案内申し上げます。
   
内 容 : 1.杉による石場建て‥‥六車工務店の場合
「柱・梁から板・造作まで全てを杉で仕立てる」
杉を構造材とする伝統構法は、松を使ったものとは、異なる形となる。20年近く杉による伝統型軸組構法に取組んできた経験を生かし「石縁のある家」(2003年竣工)では、伝統の方向へもう一歩踏み込んでみようと「杉による石場建て」という試みを行った。
石場建ての地震に対する有効性は諸説あるが、千年続いてきた「この国のかたち」のひとつであることは間違いない。構造材は高知・安芸の90年生の目込材を採用し、選木・製材から立会った。

2.若齢木対応型構法について
「戦後造林の杉で、伝統型軸組構法に取り組む」
木材市場では、ここ数年で戦前に植林された高齢材がほとんど姿を消し、戦後に造林された材が大半を占めはじめている。戦後、復興の為に推し進められた戦後造林は、低密度植林・少間伐の結果として、材は「芯目が荒い」という特徴を持つ。これは、ホゾ部分が強度の生命線である伝統型軸組構法にとって大きな問題点である。

※「人工乾燥」ではなく「自然乾燥」にこだわる意味‥構法の原点
※潜在的な課題‥「乾燥」「ストック」にどう応えるか。

3.人材育成について

「結局は、人づくりが基本」
若い世代を育てること。よいチームをつくること。施主との信頼関係。「設計者」の求める「施工者」、「施工者」の求める「設計者」、「親方」の求める「弟子」、「弟子」の求める「親方」とは?

4.その他
 
講 師 : 六車 昭  氏(六車工務店   代表)
六車 俊介 氏(  〃   大工棟梁)
六車 誠二 氏(六車誠二建築設計事務所 代表)
日 時 : 平成19年6月16日(土)

13:00         開場
13:30 〜 16:30 講演
16:30 〜 16:50 質疑応答
定員数: 50名
会 費 : 一般 2,000円/人  (資料代を含む)
(学生・会員は無料)

※出来ましたらつり銭の無いようにご準備下さい。
場 所 : 今池ガスビル6F D会議室
名古屋市千種区今池一丁目8番8号   地下鉄今池駅10番出口直結

■地図
地図
問い合せ: A.C.C事務局(東海林建築設計事務所内)
名古屋市千種区新池町3-9-1
TEL/FAX 052-835-2721
E-Mail:info@tokairin.jp
参加申込み: 下記申込書のFAXか、上記事務局への
メールアドレスへお願いします。
   
●講師プロフィール
   六車 昭(むぐるまあきら):(有)六車工務店 代表
         1940年 香川県に生まれる
         1955年 香川で町屋大工棟梁に弟子入り
         1961年 関西に出て武者修行
         1968年 建築木工事一式請負で独立
         1977年 六車工務店設立
         1986年より、戸塚元雄氏と共に一連の「杉の家」を手掛ける

   六車 俊介(むぐるまとしゆき):(有)六車工務店 大工棟梁
         1973年 香川県に生まれる
         1991年 高校3年の夏、飛騨高山「吉島家住宅」を観て大工の道に進むことを決意
         1994年 京都建築専門学校卒業
         1994年 (有)六車工務店に弟子入り
         1997年 「国分寺の家」で初棟梁を務める

   六車 誠二(むぐるませいじ):六車誠二建築設計事務所 代表
         1968年 香川県に生まれる
         1992年 京都工芸繊維大学住環境学科卒業
         〜95年 日建設計(東京)勤務
         〜99年 藤岡建築研究室(奈良)勤務
         2000年 六車誠二建築設計事務所設立




▲ページTOPへ


Architect Communication Club